給湯器の設置場所は、大きく分けて「屋外壁掛け」「屋外据置」「屋内式(FF式)」の3パターンがあります。既存の設置タイプから同じタイプに交換するのが基本ルールで、タイプ変更は配管工事の追加費用(3〜15万円)が発生します。判断基準は「既存配管の位置」「敷地スペース」「マンション規約」「寒冷地対応」の4点で決まる、というのが現場感の目安です。
私たちライフチェンジは松戸市大橋を拠点に、年間500台以上の給湯器交換を対応しています。この記事では、3パターンの設置場所の選び方・既存配管の再利用可否・寒冷地対応まで職人視点で整理しました。マンション独特の設置事情は柏市の分譲マンション設置事情、給湯器の号数選びは給湯器の号数選び方にも書いています。
3パターンの設置場所の全体像
まず3パターンの費用と特徴を一覧で整理します。
| 設置方法 | 標準工事費用 | 主な対象住宅 | 既存タイプ変更時の追加費用 |
|---|---|---|---|
| 屋外壁掛け | 標準工事内 | 戸建て・マンションPS | 3〜10万円 |
| 屋外据置 | 標準工事内 | 戸建て(敷地余裕あり) | 5〜15万円 |
| 屋内式(FF式) | +2〜5万円 | マンション屋内・寒冷地戸建て | 10〜25万円 |
金額は目安で、既存配管・排気筒経路・設置スペースで変動します。
パターン1: 屋外壁掛け(最も一般的)
屋外壁掛けは最も一般的な設置方法で、戸建て・マンションPS(パイプスペース)の両方で採用されます。
適した条件
- 戸建て1階外壁の給湯器スペース
- マンションのPS(パイプスペース)開口部
- 玄関横・裏口横などの壁面設置スペース
- 給水・給湯・ガス配管が壁面近くに来ている
メリット
- 設置スペース最小(壁面のみ)
- メンテナンスが容易(前面パネル外して作業)
- 燃焼排気の処理が簡単(直接外気に排出)
- 一般的な機種の選択肢が最も多い
デメリット・注意点
- 外壁への穴あけ(既存穴利用が基本)が必要
- 外壁の耐荷重確認(15〜25kg程度)
- 積雪地域では冬場の凍結対策必須
- 隣家との距離確保(排気口の向き)
松戸市六実・柏市光ケ丘の戸建て、市川市本八幡のマンションなど、当社の対応エリアで最も多い設置方法です。既存が屋外壁掛けなら、そのまま同じ場所に新品を設置する交換パターンが標準です。
パターン2: 屋外据置(戸建て中心)
屋外据置は、地面に置くタイプの設置方法で、主に戸建てで採用されます。
適した条件
- 戸建ての庭・玄関脇・裏庭など地面スペース
- 給湯器周辺に給水・給湯・ガス配管の立ち上がりがある
- コンクリート基礎(またはブロック台)の設置スペース
メリット
- 大型機種(24号エコジョーズ・エコキュートなど)の設置が可能
- メンテナンスが最も容易(前面・側面から全面アクセス可)
- 地面設置で安定性が高い
デメリット・注意点
- 敷地スペースの確保が必要(50×80cm程度)
- 排水経路(ドレン水)の処理が必要
- 犬・子供のいたずらリスク
- 積雪地域では冬場の埋没リスク
松戸市六実・常盤平の敷地に余裕のある戸建て、エコキュートへの切替を検討している家庭で選ばれるケースが多いです。屋外壁掛け→屋外据置への変更は、給水給湯管の延長工事(+5〜10万円)が発生します。
パターン3: 屋内式(FF式)
屋内式(FF式=強制吸排気式)は、屋内に給湯器本体を設置し、外気吸入と排気を専用の給排気筒で処理するタイプです。
適した条件
- マンションで屋内給湯器スペースがある
- 寒冷地の戸建てで凍結対策を重視する
- 洗面所・脱衣所・玄関ホールの給湯器収納
- 屋外に給湯器を置けないマンション
メリット
- 凍結リスクがゼロに近い(屋内保温)
- 積雪の影響なし
- 屋外の景観を損なわない
- 燃焼音が近隣に伝わりにくい
デメリット・注意点
- 給排気筒の設置(壁貫通)が必要
- 一酸化炭素警報器の設置推奨
- 交換時の給排気筒処理費が追加(2〜5万円)
- 屋内スペースの確保が必要(高さ180cm×幅60cm程度)
- 対応機種が屋外型より少ない
マンションの屋内給湯器スペース(洗面所・脱衣所)や、寒冷地の戸建てで選ばれるタイプです。松戸市内でも、築古マンションの一部に屋内式設置があります。屋外→屋内への変更は現実的でなく、屋内→屋外への変更は外壁工事+ガス配管移設で15〜25万円かかります。
既存配管の再利用可否
給湯器交換時に、既存配管がどこまで再利用できるかが費用を大きく左右します。
再利用できる配管
- 給水管(冷水入)
- 給湯管(お湯出)
- 追い焚き配管(オート/フルオート機種)
- ガス管(同じガス種の場合)
- リモコン配線(同じメーカー・世代の場合)
交換が必要な配管
- 15年以上使用した給水給湯管(内部腐食リスク)
- 塩害地域の配管(サビによる劣化)
- 屋外→屋内への変更時のガス配管
- 別メーカー・別世代のリモコン配線
同じメーカー・同じ号数・同じ設置場所への交換なら、既存配管ほぼ全て再利用可能で、標準工事費用で完結します。号数アップ(20号→24号)や設置場所変更は追加費用が発生します。
マンションのPS設置の注意点
マンションで屋外壁掛けの給湯器を交換する場合の注意点です。
- PS(パイプスペース)の開口寸法確認: 標準サイズより大きい機種は入らない
- 管理組合への事前届出(工事日・時間帯・作業車駐車)
- 共用部養生(廊下・エレベーター)
- 給排気筒の既存経路確認(FF式の場合)
- 号数変更時のガス容量確認
マンションのPSスペースは規格で決まっており、20号→24号への号数アップができない機種もあります。事前の写真確認で判別できます。詳しくは市川市のマンションエアコン工事事情も参考にどうぞ。
寒冷地対応の判断
千葉県は本州の温暖地域ですが、松戸市・柏市の冬場(1月)の最低気温は-3〜-5℃になることがあり、屋外配管の凍結対策が必要です。
- 凍結防止ヒーター内蔵機種の選定(現行機種は標準)
- 給湯配管への保温材(グラスウール)巻き
- 追い焚き配管の凍結対策(不凍液使用)
- 長期不在時の水抜き手順を家族と共有
松戸市六実・柏市大津ケ丘・流山市江戸川台の戸建てで年間数件の凍結相談を受けます。事前の保温対策が重要です。詳しくは給湯器の凍結防止や冬場の給湯器凍結対策も参考にどうぞ。
3パターンの判断チャート
以下の質問への回答で、傾向がつかめます。
- 既存が屋外壁掛けで、そのまま交換したい → 屋外壁掛け(標準工事)
- 敷地余裕あり・エコキュート化を検討 → 屋外据置
- マンションで屋内スペースあり・寒冷地 → 屋内式(FF式)
- 現在屋内式で、屋外化を検討 → 費用対効果を要検討(+15〜25万円)
「既存タイプから同じタイプに交換」が最も費用が安く、故障リスクも低いというのが職人視点の判断です。
松戸市の実例:古い屋内式から屋外壁掛けへの変更
松戸市小金原の築40年戸建て(4人家族)で、屋内式(半密閉式)から屋外壁掛けへの変更を実施した実例です。
- 既設: 古い屋内式ガス給湯器(半密閉式・浴室隣接)
- 交換: 屋外壁掛け24号エコジョーズに変更
- 追加工事: ガス配管移設・給水給湯管新設・屋外基礎・浴室側の壁面補修
- 総額: 42万円(標準工事18万+追加24万)
- 期間: 2日間
古い半密閉式(現在製造終了)は屋外化を推奨するケースが多いです。一酸化炭素中毒リスクの回避と、燃焼効率の向上が理由です。
給湯器の設置場所選びで迷ったら
まずは現在の給湯器全体・設置場所周辺・給水給湯管の見える写真をLINEで送るところからお願いします。松戸市・柏市・市川市・流山市・船橋市・鎌ヶ谷市内なら、3パターンのどれが最適か・既存配管が再利用できるかを事前判定できます。給湯器交換サービスや給湯器の号数選び方、給湯器の交換時期、給湯器 20号 vs 24号 徹底比較、給湯器の凍結防止もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
屋外から屋内式(FF式)に変更したい場合の費用はどのくらいですか
15〜25万円の追加費用が発生します。屋内スペースの確保・給排気筒の壁貫通工事・ガス配管の屋内延長・一酸化炭素警報器の設置が必要です。屋外壁掛けから屋内式への変更は、コスト面のメリットが少ないケースが多いため、既存が屋外なら屋外での交換を推奨します。
マンションで20号から24号に号数アップできますか
PSスペースの規格で判断が分かれます。標準的なPS(横45×奥行き30cm程度)なら20号・24号ほぼ同寸法で交換可能ですが、古いマンションの狭いPSでは20号→24号への号数アップが物理的に不可のケースがあります。事前の写真確認で判別できます。
屋内式(FF式)の給排気筒交換は必須ですか
築15年以上の給排気筒は交換を強く推奨します。金属の腐食・シーリングの劣化で一酸化炭素漏洩リスクがあるためです。追加費用は2〜5万円で、給湯器本体交換と同時なら工事効率が良くなります。
既存が屋外据置ですが屋外壁掛けに変更できますか
外壁の耐荷重が確保できれば変更可能です。ただし据置→壁掛けは給水給湯管の位置変更・外壁の穴あけ・室内側の配管ルート変更で3〜8万円の追加費用が発生します。敷地スペースが確保できるなら、既存の据置のままがコスト面で有利です。
エコキュート化を検討していますが、既存の給湯器スペースは使えますか
貯湯タンクとヒートポンプ室外機の2台構成のため、既存の給湯器スペースだけでは足りないケースがほとんどです。追加で60cm×80cm程度の設置スペースが必要になります。事前に敷地の写真を送っていただければ、設置可否を先にお伝えできます。詳しくはエコキュートの工事費込み総額も参考にどうぞ。
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