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IH 化できない住宅の電気的理由|200V 30A 専用回路と幹線容量の判断

ガスコンロから IH クッキングヒーターへ交換したいが「うちの家は付けられない」と言われるケースの電気的理由を、松戸拠点のライフチェンジが 200V 30A 専用回路・幹線容量・契約アンペア・分電盤空き回路の 4 つの観点で整理し、部分改修 vs 分電盤全交換の判断基準・費用目安までまとめました。第二種電気工事士以上の資格保有者が松戸市の一般家庭で年間多数対応する実務ベースのガイド記事です。

執筆: 徳永 弘之(合同会社ライフチェンジ 代表)監修: 徳永 弘之(合同会社ライフチェンジ 代表)公開: 2026/07/1416分で読めます対応エリア: 松戸

「ガスコンロを IH に変えたいがハウスメーカーに『うちの家は無理』と言われた」「見積り業者から『分電盤全交換が必要』と言われて工事費が想定の 3 倍になった」「築古の戸建てで IH 化を検討しているが可否が分からない」というご相談は、松戸市の一般家庭からガス自由化・オール電化検討のタイミングで寄せられます。IH クッキングヒーターは必ず 200V 30A の専用回路+幹線容量+分電盤空き回路が揃わないと設置できず、築 30 年超の戸建てでは分電盤全交換または単相 2 線→3 線切替が必要なケースが少なくありません。

私たちライフチェンジは松戸市大橋を拠点に、松戸市・柏市・市川市・流山市・船橋市・鎌ヶ谷市の一般家庭で電気工事を年間多数対応しています。この記事では、第二種電気工事士以上の資格保有者が現場で判断している「IH 化に必要な電気工事の 4 要件」「IH 化できないケース」「部分改修 vs 分電盤全交換の判断」「費用目安」までまとめます。IH 本体の性能比較・料理性能の話は本記事のスコープ外で、電気工事側の可否判断に絞って解説します。

IH 化に必要な電気工事の 4 要件

家庭用 IH クッキングヒーター(3 口、60cm または 75cm 幅)を設置するには、次の 4 つの電気要件を満たす必要があります。

要件 1:200V の使える住宅である(単相 3 線式)

IH は 200V 電源を使うため、単相 3 線式(赤・白・黒の 3 本引込)の住宅であることが必須です。単相 2 線式(赤・白の 2 本引込)の住宅は 100V しか使えず、そのままでは IH 設置不可です。この場合は電力会社への切替申請+分電盤側の工事が必要になります。

  • 検針票で「単相 3 線」と記載されているか確認
  • 分電盤の主幹ブレーカーが「30/40/50A」表記+「単 3」等の刻印
  • 引込線が 3 本(赤・白・黒)か 2 本(赤・白)を目視

単相 2 線式の場合の対応: 東京電力への切替申請(工事費多くの場合無料)+ 分電盤全交換(80,000〜150,000 円)が必須で、既存の 100V 家電も動作に問題ないか確認が必要です。詳しくは分電盤アンペア確認方法を参照ください。

要件 2:200V 30A の専用回路が確保できる

IH は 単独で 200V 30A 相当を消費する家電のため、他の家電と回路を共有できません。専用回路(1 回路=1 IH)を分電盤から新規で引く必要があります。

  • 分電盤内に空き回路(空きブレーカー位置)があるか
  • 空き回路がなくても、増設スペースがあるか
  • キッチンまでの配線距離・ルート(壁内・天井裏・床下)

分電盤に空きがあるなら 30,000〜60,000 円で完結しますが、空きがなければ分電盤側の追加工事が入ります。詳しくはIH 専用回路増設サービス200V コンセント増設の費用を参照ください。

要件 3:幹線(引込線・分電盤内配線)の容量が足りる

「幹線」とは電柱から自宅に引き込むメイン配線+分電盤内の主幹側配線を指します。幹線が細いと 200V 30A の追加負荷に耐えられず、分電盤主幹側の発熱・焼損リスクがあります。

  • 引込線の太さ(築 40 年超の戸建てで細いことがある)
  • 分電盤内の主幹ブレーカーから各分岐への配線太さ
  • 家全体の同時使用電流の想定(IH+エアコン+電子レンジ+ドライヤー等)

幹線が細い場合の対応: 引込線の張替え(電力会社側で対応、多くの場合無料)+分電盤全交換で 100,000〜200,000 円が目安です。築 40 年超の戸建てはこの幹線工事が必要になるケースが多く、事前調査で判明します。

要件 4:契約アンペアが十分にある(40〜60A 推奨)

IH 常時 3〜5kW 消費+他家電併用を考えると、契約アンペア 30A のままでは IH 使用中にブレーカーが頻繁に落ちます

  • 現在の契約アンペアを検針票で確認
  • 家族構成・エアコン台数・エコキュートや食洗機の有無
  • IH 使用と他家電のピーク時間の重なり

契約アンペアの推奨:

家族構成家電構成推奨契約
単身・夫婦 2 人IH のみ40A
3〜4 人家族IH+エアコン 2〜3 台50A
4 人家族+エコキュートIH+エアコン+エコキュート60A
4 人家族+EVIH+EV 充電60A〜低圧最大

契約アンペア変更は東京電力扱いで多くの場合工事費無料(スマートメーター済み・単相 3 線式が前提)ですが、月々の基本料金は上がります。詳しくは分電盤アンペア確認方法を参照ください。

IH 化できないケース(要件を満たせない典型パターン)

「うちは IH 化できない」と言われる典型パターンは次の 3 つに整理できます。

パターン A:築 40 年超の戸建て+単相 2 線式+幹線細い

  • 引込線が 2 本(単相 2 線式)
  • 主幹ブレーカーが 30A 以下
  • 分電盤本体が古く空きなし
  • 家全体の配線被覆が劣化

この場合、IH 化するには「引込線張替え+単相 3 線切替+分電盤全交換+IH 専用回路増設」がまとめて必要で、総額 20〜35 万円の工事になります。IH 本体+設置工事とは別に電気工事費が乗るため、事前見積りが必須です。松戸市の常盤平・小金原・八柱周辺の築 40 年超団地系戸建てで頻発するパターンです。

パターン B:分譲マンションで管理規約が制限

  • マンションの管理規約で「200V への切替工事禁止」
  • 電源設備の共用部側容量が不足
  • 管理組合承認が必要な工事

この場合は物理的に工事は可能でも、管理組合承認が下りず断念するケースがあります。事前に管理会社・管理組合に「IH 化+200V 切替の可否」を書面で照会するのがおすすめです。詳しくはマンションの分電盤・アンペア確認方法も参考になります。

パターン C:分電盤空きなし+キッチンまで配線ルート確保困難

  • 分電盤に空きブレーカー位置なし
  • 分電盤全交換したくない予算感
  • キッチンまでの配線ルート(壁内・天井裏)が確保できない
  • キッチンリフォームと連動しない単独工事

この場合、分電盤全交換 or 配線ルートの露出配線での妥協 or キッチンリフォーム時期まで工事を延期、のいずれかの判断になります。工事はできるが総額が想定を大幅に超えるパターンです。

部分改修 vs 分電盤全交換の判断基準

「IH 化のためにどこまで工事すべきか」の判断基準を整理します。

状況推奨アプローチ費用目安
単相 3 線式・分電盤空きあり・契約 40A 以上200V 専用回路増設のみ30,000〜60,000 円
単相 3 線式・分電盤空きなし・築 15〜25 年分岐ブレーカー追加+専用回路40,000〜80,000 円
単相 3 線式・分電盤空きなし・築 25 年超分電盤全交換+専用回路100,000〜180,000 円
単相 2 線式・築 30 年超3 線切替+分電盤全交換+専用回路180,000〜280,000 円
単相 2 線式+幹線細い・築 40 年超引込張替え+3 線切替+分電盤全交換+専用回路200,000〜350,000 円

「今すぐ IH だけ動かせればいい」なら部分改修で最小費用、「今後 20 年オール電化・EV・エコキュートも視野」なら分電盤全交換で余裕を持たせるのが得策です。将来の家電追加を見越して 60A 対応の分電盤+空き回路を確保しておくと、後々の追加工事コストが下がります。詳しくは分電盤交換は何年が目安?分電盤交換の費用相場を参照ください。

応急・注意事項(工事前後にやること)

工事前の確認事項

  • 既存ガスコンロの撤去日程を業者と調整(ガス閉栓は都市ガス・プロパン会社側)
  • キッチンリフォーム予定があれば同時実施を検討(単独工事より効率的)
  • 管理規約(マンション)の確認+管理会社への事前連絡
  • IH 本体の購入は工事内容確定後(200V 30A 対応品を選定)

絶対にやってはいけないこと

  • 無資格者(電気工事士免許なし)が 200V 配線工事(電気工事士法違反、3 万円以下の罰金)
  • 「単相 2 線式のままで IH 動きます」と業者が言った場合の契約(技術的に不可能、要確認)
  • 既存の 100V コンセントに 200V IH を接続(即発火・機器破損)
  • 分電盤の主幹ブレーカーを勝手に大容量に交換(引込線側の焼損リスク)
  • IH 本体を先に購入してから工事内容を決める(仕様不一致で交換になる)
  • 工事完了後、他家電をたくさん使いながら IH をフル稼働(過負荷)

「IH 化=キッチンリフォームの一部」と捉えて計画的に進めるのが失敗しにくい進め方です。

修理・工事費用の目安

IH 化に伴う電気工事費用感です。分電盤状態・築年数・単相 2 線/3 線の別で変動するため、正式金額は現地確認後にご案内します。

対応内容費用の目安
現地調査・電源可否判定8,000〜15,000 円(見積り時無料)
IH 専用回路増設(分電盤空き有・短距離)30,000〜60,000 円
200V コンセント本体+配線工事+5,000〜15,000 円
分岐ブレーカー追加(分電盤に空き有)8,000〜18,000 円
分電盤全交換(築 25 年超)80,000〜150,000 円
単相 2 線→3 線切替+分電盤全交換150,000〜250,000 円
引込線張替え(電力会社扱い)多くの場合無料
契約アンペア変更(30A→50A)東京電力扱いで多くの場合無料
キッチンリフォーム同時実施電気工事割引が入る場合あり

「電気工事のみ」で最小 30,000 円〜、「単相 2 線の築古戸建て」で最大 25〜35 万円が幅の広さです。IH 本体+設置工事とは別枠で電気工事費が乗る点が誤解されやすいので、事前に総額見積りを取ることを強く推奨します。詳しくはIH クッキングヒーター 工事込み費用の相場IH 専用回路増設サービス分電盤交換サービスを参照ください。

業者を呼ぶ判断基準(訪問見積りのタイミング)

以下のいずれかに当てはまる場合は、IH 本体購入前に業者訪問見積りを依頼してください。

  • 築 25 年以上で分電盤を一度も交換していない(空きなし・単相 2 線の可能性)
  • 他社見積りで「IH 化できない」または「工事費 20 万超」と言われた(セカンドオピニオン)
  • キッチンリフォームと同時に IH 化を検討(工事の効率化提案が可能)
  • マンションで IH 化可否が管理規約で不明(管理組合との調整が必要)
  • エコキュート・EV 充電も将来的に検討している(分電盤の余裕設計提案)
  • 契約アンペアが 30A のまま(容量アップも同時実施が効率的)

「IH 本体を先に買ってから工事業者を探す」パターンで想定外の追加工事が発生するケースが多いため、電気工事側の見積り確定後に IH 本体購入の順序を強く推奨します。松戸市内・周辺エリアであれば、枠状況によりますが早めに対応できる場合があります。

予防・失敗回避策(5 項目)

  • 見積り 2〜3 社から取る:電気工事の内訳が業者で大きく変わる
  • IH 本体選定は業者相談後:200V 30A 対応・幅 60/75cm の使い分け
  • 将来のオール電化・EV も相談時に伝達:予備配線の提案が受けられる
  • キッチンリフォーム時期と合わせる:同時工事で単価が下がる場合あり
  • 国や自治体のオール電化補助金を確認:年度・条件で変動、業者に相談時に併せて確認

「IH 化=電気工事+本体+設置+ガス撤去」の 4 要素を総額で比較するのが失敗しない進め方です。詳しくはガスコンロ vs IH のライフコストも参考になります。

対応エリア

松戸市を中心に、以下のエリアで IH 専用回路増設・分電盤アップグレード・単相 3 線切替に対応しています。

  • 松戸市 / 柏市 / 市川市 / 流山市 / 船橋市 / 鎌ヶ谷市 / 我孫子市 / 白井市 / 浦安市 / 葛飾区 / 江戸川区

電話で相談(9:00〜17:00)050-5536-8619、写真で先に見てほしい方はLINE または問い合わせフォームからご連絡ください。分電盤全景+検針票の契約アンペア+キッチン全景+築年数をお送りいただけると、訪問前に IH 化可否と概算費用の目安をお伝えできます。

よくあるご質問

Q. ハウスメーカーに「うちの家は IH にできない」と言われました。本当ですか?

「電気工事的に絶対不可能」なケースはほぼなく、多くは「工事費が想定より高くなる」だけです。単相 2 線式の築古戸建てでも、単相 3 線切替+分電盤全交換で対応可能です。マンションの管理規約制限による物理的な不可はありますが、これも管理組合承認が下りれば工事は可能です。ハウスメーカー・工務店の担当者が電気工事に詳しくないため「できない」と説明されるケースが多く、電気工事専門業者の見積りを取ることで実際の可否と費用が明確になります。当社では単相 2 線の築古戸建てでの IH 化事例が松戸市内で複数あります。

Q. IH 本体を先に購入してしまいました。工事は可能ですか?

多くの場合は可能ですが、本体仕様が電気工事内容と合わない場合は追加工事が発生します。特に「200V 30A 対応」の記載を確認したか、「60cm 幅か 75cm 幅か」でキッチン開口部の変更要否が変わります。まず購入した IH 本体の型番・仕様書を業者に共有し、必要な電気工事内容を確定してから工事日を決めるのが安全です。仕様不一致で本体を交換する事態を避けるため、次回からは電気工事見積り後の本体購入を推奨します。すでに購入済みでも工事対応可能なので、まずご相談ください。

Q. 分電盤全交換が必要と言われました。10 年後の売却・引越しでも回収できますか?

分電盤全交換は住宅設備の「基礎インフラ更新」で、長期的な資産価値維持に寄与します。築 25 年以上の分電盤は寿命を迎えており、いずれ交換が必要になる部品です。IH 化のタイミングで全交換すれば、その後 20〜30 年は追加更新の必要がなく、後々のエコキュート・EV 追加時の容量余裕も確保できます。売却時にも「分電盤更新済み・オール電化対応」は住宅設備のプラス評価になります。逆に「今回は部分改修だけ・数年後に全交換」の方が工事費の重複でトータル高くなるケースが多いです。詳しくは分電盤交換は何年が目安?を参照ください。

Q. マンションで IH 化したいのですが、管理規約で禁止と書いていません。工事してもいいですか?

管理規約に明記されていなくても、管理組合承認が必要なケースがほとんどです。理由は(1)200V への切替はマンション全体の電源設備に影響、(2)専有部の電気容量アップが他住戸へ影響する可能性、(3)工事音・搬入経路の事前告知が必要、の 3 点です。まず管理会社に「IH 化+200V 切替の工事可否・承認プロセス」を書面で照会し、必要書類(工事内容書・工程表・保険加入証明等)を業者に相談してください。無断工事は後々のトラブルや設備制限につながるため、必ず正規プロセスで進めることを推奨します。

Q. IH と同時にエコキュート・EV 充電も入れたい場合、分電盤の設計はどうなりますか?

60A 対応の分電盤+空き回路 4〜6 個以上の余裕設計を推奨します。IH(200V 30A)+エコキュート(200V 20A)+EV 充電(200V 20〜30A)を同時使用する想定で、契約アンペア 60A(低圧最大契約に近い)+単相 3 線式が前提になります。分電盤内の空き回路も将来の追加(浴室暖房・食洗機・電気式床暖房等)を見越して 4〜6 個確保しておくと、後々の追加工事コストが下がります。単発で 1 回路ずつ追加していくより、初回の分電盤更新時にまとめて余裕を持たせる方が総費用が安く、施工日程も短くなります。松戸市内で新築同等のオール電化リノベーション事例もありますので、ご相談ください。

Q. 見積もりだけでも来てもらえますか?

松戸市内・周辺エリアであれば現地確認・写真診断のうえで見積り無料でご案内しています。IH 化可否は分電盤の状態+引込線+キッチン配線ルートの実測が必須のため、電話や写真だけでは正式費用が出せないケースが多いですが、分電盤全景+検針票(契約アンペア)+キッチン全景+築年数+ハウスメーカー名(分かれば)を先に LINE でお送りいただけると、訪問前に IH 化可否と概算費用の目安をお伝えできます。無理な工事契約はしませんので、検討段階でのご相談も歓迎します。

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