STEP 1
冷房試運転で吹出温度を実測
まず、冷房 16℃・風量最大で 15分ほど連続運転し、吹出口の温度をデジタル温度計で計測します。ここで大事なのは、 感覚ではなく「実測値」で冷えていないことを数字として確定させることです。冷房正常時は、外気温にもよりますが 吹出温度は 15〜20℃前後まで下がるのが一般的です。もし 29℃前後なら、明らかに冷えていないと数字で断言できます。 この最初の切り分けがはっきりしないと、後の判断が全部揺れるため、必ず最初に行います。
松戸市 プロの診断手順を公開
エアコンから冷たい風が出ない、というご連絡を受けたときに、ライフチェンジが現場で実際に踏んでいる 5段階の診断 (冷房試運転 → 低圧ゲージ測定 → リークチェック → 配管温度差 → 室外機点検) を、お客様向けに図解で公開します。 数字で切り分ける方法を、体感ではなく実測で見せることで、修理と交換の判断を納得のうえ決めていただけます。
OVERVIEW
エアコン修理業界は、内部で何をしているかがお客様から見えにくい仕事です。「ガスを補充しました」「基板を交換しました」 という結果だけが伝わり、その判断の根拠までは共有されないのが一般的です。ライフチェンジは、この 「見えない部分」を公開することで、比較して選ばれる会社になろうと考えています。
訪問して 30〜45分の間に、冷房を試運転して吹出温度を計測し、ゲージマニホールドをつないでガス圧を読み、 リークチェッカーで漏れ位置を探し、太管と細管の温度を触診で確かめ、室外機のファン・音・エラー表示を確認する。 この 5段階を段階的に、お客様の目の前で進めます。作業がブラックボックスにならないように、 測定値も画面や写真でお見せします。
結果として何が良いか。診断だけで「即交換」を提案されて不安、他社の見積りが妥当か分からない、 量販店の下請けが心配、といったお悩みを、こちら側の判断根拠を先に見せることで解消できると考えています。 「見終わった瞬間、ここへお願いしたい」と思っていただけるだけの情報開示が、この記事の目的です。
以下、5段階の診断ステップと、それぞれで「何を測っているか」「何が分かるか」を順に解説します。 さらに、診断結果からどう修理・交換を判断しているかまで、判断ロジックを 4パスで公開します。
FLOW
冷房試運転から室外機点検まで、順に絞り込んでいきます。合計 30〜45分ほどです。
DETAIL
1ステップずつ、何を測っているか、そこから何が分かるかを解説します。
STEP 1
まず、冷房 16℃・風量最大で 15分ほど連続運転し、吹出口の温度をデジタル温度計で計測します。ここで大事なのは、 感覚ではなく「実測値」で冷えていないことを数字として確定させることです。冷房正常時は、外気温にもよりますが 吹出温度は 15〜20℃前後まで下がるのが一般的です。もし 29℃前後なら、明らかに冷えていないと数字で断言できます。 この最初の切り分けがはっきりしないと、後の判断が全部揺れるため、必ず最初に行います。
STEP 2
次に、サービスバルブへゲージマニホールドを接続し、運転時の低圧側圧力を計測します。現行の R32 冷媒であれば、 冷房運転中の低圧圧力は 0.7〜1.0MPa 前後が目安ですが、機種と外気温で変動します。この目安を大きく下回っていれば ガス量不足、逆に極端に高ければ循環不良や熱交換不良の可能性が疑われます。ここでは 「正常か、少ないか、多いか」を切り分けるための情報を取ります。数値は写真でお客様にもお見せするので、 後工程での判断根拠として残ります。
STEP 3
ガス量が少ないと判断した場合や、過去に修理歴があるエアコンでは、漏れ位置の特定を行います。優先順位は サービスバルブ→ムシ(バルブコア)→フレア接続部→過去の修理箇所の順で、リーク検知スプレー(泡ためし)と 電子式リークチェッカーを併用します。スプレーは「目視でどこか」を、電子式は「見えない微少漏れの有無」を、 それぞれ別の仕事として使い分けます。原因位置を特定しないままガスを補充するだけの対応は、多くの場合また同じ 場所から抜けるので行いません。
STEP 4
冷房運転中は、太管(低圧ガス側)がしっかり冷たく、細管(高圧液側)は温かいのが正常な状態です。 触診と接触温度計の 2軸で確認し、太管が冷えていなければ「冷媒の循環量が足りていない疑い」、細管も冷たければ 「熱交換が終わっていない=室外機側で問題」というふうに切り分けます。この観察を 2軸(太管×細管)のマトリクスで 整理すると、疑うべき原因の範囲が急激に狭まります。
STEP 5
最後に室外機側を点検します。ファンがきちんと回っているか、エラーコード(自己診断表示)が出ていないか、 コンプの音・振動・放熱状態、冷媒回路周辺の異音を、目視/触診/聴診で総合的に確認します。ここまでの 4ステップで「室内側は問題なさそう」と切り分けられていれば、室外機側の内部故障(コンプ・四方弁・制御基板)を 重点的に絞り込みます。逆にファンが止まっていた等の分かりやすい異常なら、ここが最短の判定になることもあります。
INSIGHT
診断だけで「即交換」の提案はしません。修理と交換の判断は、4パスで整理して並列でご提案します。
5段階の診断で分かった状態を、次の 4つのパスに整理します。各パスで「なぜそう判断するか」の根拠を先に共有し、 修理案・交換案の見積りを両方お渡ししたうえで、お客様に選んでいただくのが基本です。
ガス漏れなど軽微
判断: 修理継続
漏れ位置を特定して修理し、冷媒を補充して復旧します。使用年数 5年以下・保証が残っている場合はほぼ全てこの経路です。フレア接続・バルブ・ムシ(バルブコア)まわりが多く、原因ピンポイントで対処できます。
電子部品故障+部品供給あり
判断: 修理検討
制御基板・電子膨張弁・センサー類の交換で復旧するパターンです。修理費が同等スペック新品(本体+標準工事)の 30% 未満であれば、修理を優先することが多いです。50% を超え始めたら交換案と並列比較します。
冷凍サイクル異常
判断: 交換提案
熱交換器・コンプレッサーなど高額部品の交換が必要なケースです。修理費が新品の 50% を超えることが多く、修理後の再故障リスクも上乗せで判断すると交換のほうが総額で有利になりやすい経路です。
10年超+複数箇所劣化
判断: 交換提案
10年を超え、保証も切れ、別の部品にも劣化が見えるケース。メーカーの部品保有期間の目安(生産終了から 9〜10年前後)にも近づき、修理してもすぐ別の箇所が壊れる可能性があるため交換を提案します。省エネ性能の恩恵も出る年式です。
※ 金額・年数の目安は現場で使う一般的な指標であり、実際の判断は保証残・電気代削減・工事条件・部品供給状況まで 含めた総額で行います。数値・年数は目安であり、状況により変動します。
CASE
訪問診断の記録を、お客様のプライバシーに配慮して事例化しています。
松戸市 / 冷凍サイクル診断
「冷えない」を数字で切り分けた 5段階診断の記録(並行作成中)
吹出温度 29℃で相談を受けた事例。低圧ゲージ・リークチェック・配管温度差の結果から冷凍サイクル側の可能性を 残していった訪問診断のプロセスを、写真データ付きで公開しています。
松戸市 / 室内機落下 再固定
石膏ボードから外れた室内機を、下地なしで再固定した施工事例
「診断→原因特定→再固定」の流れを、壁の構造図・ボードアンカーの仕組み・NG工事との比較まで含めて公開。 冷媒サイクルとは別軸で、施工品質の透明性を打ち出した事例です。
松戸市 / フレア接続部からの冷媒漏れ
リークチェックで漏れ位置を特定し、フレア再加工で復旧
補充だけで済ませない、位置特定→再加工→補充の流れを実例で解説。同じような症状のお客様の参考になる事例です。
TOOLS
どの機器で何を測っているかを、道具ごとに解説します。
サービスバルブへ接続し、運転時の低圧側圧力を計測。冷媒量の過不足や循環状態を数値で確認するための基本工具です。
吹出口・配管の温度を数字で確定させるための計測器。体感ではなく実測値で判断することで、後工程の判定が揺れなくなります。
冷媒漏れの微量なガスを検知するセンサー機器。目に見えない微少漏れの位置特定に使い、リークスプレー(気泡)と併用して確度を上げます。
接続部にスプレーし、気泡の発生位置で漏れを目視特定します。電子式チェッカーと役割が違い、両方組み合わせることが基本です。
室外機側の電源・制御基板の電源系を確認する電気計測器。「動かない」原因が冷媒側か電源側かの一次切り分けに使います。
メーカーごとに定められた点滅回数・コードを室内機/室外機で読み取り、内部センサーの異常を早期に絞り込みます。
※ 特定メーカーの製品を推奨するものではありません。同等機能を持つ計測機器で対応します。
FAQ
はい、承ります。診断結果をお伝えしたうえで、その日に契約する必要はありません。他社様との比較検討を前提とした診断のみのご依頼も、押し売りせず対応します。
5段階の診断は目安として合計 30〜45分ほどです。設置場所への出入りや養生を含めた作業全体では 45〜60分をご想定ください。詳細な故障箇所の追加調査が必要な場合は、費用感を先にお伝えしたうえで実施します。
土曜日は通常営業しております。日曜日・平日夜間は対応可否をご相談ください。夏冬の繁忙期は当日〜翌日で伺えないこともあるため、まずはLINEで写真と症状をお送りいただければ、優先度と目安の時間帯をご案内します。
ガス漏れの原因(漏れ位置)を特定せずに冷媒を補充だけしても、多くの場合また同じ場所から抜けます。ライフチェンジではリークチェック→漏れ位置修理→冷媒補充の順で対応し、再発を減らすことを重視しています。
はい、他社様が設置されたエアコンでも診断対応します。設置時の施工状況(配管・電源工事)は診断で分かる範囲でお伝えします。改善が必要な箇所は、お客様のご判断で修理範囲を決めていただけます。
症状・機種・訪問先・追加調査の有無で費用は変動します。基本的な訪問診断だけであれば軽微な費用でご案内できるケースが多いですが、金額は現場ごとに写真確認のうえ事前に明示します。曖昧なまま作業を始めることはしません。
CONTACT
押し売り営業はいたしません。修理・交換の判断材料をお渡しするための訪問診断を承ります。